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夏の連休…と言えばお盆ですね!このお盆の時期に夏休みが入る会社も多く、帰省される方や、旅行に行く方など様々。「お盆」と一言で言ってしまえば、分かるのですが、みなさんお盆でやる事、詳しく知っていますか?
今年は、コロナもあり、帰省し法要を行う事も難しいですが、「お盆」の正しい知識を覚えませんか?
お盆とは?
正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。浄土から戻ってくるご先祖様や亡くなった家族の霊を迎えて、供養する行事の事を指します。
お盆の時期は8月13日~16日頃が一般的。この時期に、ご先祖様が浄土から地上に戻ってくると考えられています。家にお迎えし共に過ごして、先祖の霊を供養するのがお盆です。
故人の四十九日の忌明け後、初めて迎える1回目のお盆を「新盆」もしくは「初盆」といい、普段のお盆よりも手厚くもてなします。もし、四十九日前にお盆が来る場合は、翌年の夏が新盆となります。
お盆の時期は?地域によって異なる!
上記では、一般的にお盆は8月13日~16日と書きましたが、実は地域によって時期は様々なんです!一般的には、8月の中旬を想像しますが、旧盆・新盆・月遅れの盆があり、地域によって異なってきます。また、旧暦と新暦によって、7月中旬か、8月中旬か変わってきます。
関東地方では新暦の7月13日~16日
東京を含む関東地方では、現在の暦で7月中旬に行います。7月だとお盆らしさがない気もしますが、7月13日の夕方には商店街などで火を焚き、迎え火をしている光景が見れることもあります。
他の地域では8月13日~16日が一般的。
本来、7月に行っていたお盆ですが、農作物の収穫時期と重なるなどの理由から1か月遅らせる、月遅れのお盆となりました。今では、8月のこの時期にお盆を行う地域がほとんどの為、一般的にもお盆休みと呼ばれ、夏の大混雑の時期となります。
お盆では何をするのか?
<事前準備>
*お墓・お仏壇をキレイに掃除し、精霊棚・盆提灯を用意します。※精霊棚は地域や家によって異なります。初盆の場合は白い盆提灯を準備します。
*(初盆の場合)菩提寺に法要の予約をします。お盆の時期は混雑しているので、早めの予約がオススメ。
*迎え火・送り火の準備。こちはら当日必要になるものなので事前に購入し準備をしておきます。初盆の場合、お返し・案内状の準備も必要です。家族のみでお盆を行う場合は、お返し・案内状等は不要。知人などを招待する場合は、早めに案内状を送ります。
<お盆期間>
▼お盆の初日
*迎え火で、故人やご先祖様の霊が迷わずに家に戻ってこれるよう、目印として火を焚きます。13日の夕方から夜に行われる事が多いです。
▼お盆2,3日目
*(初盆の場合)僧侶や親族を招いて、法要を行います。
*先祖が帰ってきているので、食事は家族と同じものを備える、お水の交換をするなど忘れないようにしてください。
▼お盆の最終日
*送り火で、お盆の間、一緒に過ごしたご先祖の霊を浄土へ送り出します。15日か16日に行うのが一般的。地域によっては灯籠流しなどを行うエリアもあります。
*送り火まで行ったあとに、お盆飾りの片付けとなります。宗派や地域によって異なりますが、お飾りの処分は送り火と一緒に焚いたり、菩提寺でお焚き上げをしてもらったりします。
お盆でのやる事や、準備するものなど、地域や宗派によっても変わってきます。お盆の際には、自分の地域での風習などを調べる必要があるので、事前にチェックしてみてください。
お盆で大切なのは、“先祖の霊を供養するというキモチ”。お墓参りをするだけでも意味のある事なので、お盆の時期は、故人を悼んでみませんか?