もくじ
「いまから僧侶になりたい!」そんな事を思っても、どうすれば僧侶になれるのか?
実は、年齢制限はないので、今から僧侶を目指す事も出来ます。第二の人生として、60歳を過ぎてから僧侶を目指す方もいます。今回は、僧侶になるための道のりを紹介。
※ちなみに、「僧侶」と「お坊さん」は呼び方が違うだけで、職業としては同一のものとなります。「僧侶」を親しみを込めた呼び方が「お坊さん」となります。
僧侶になる道のり
僧侶になるまでの道のりは以下となります。
①師匠を探す ②「得度(とくど)」という儀式を受ける ③「得度届」を提出する ④「加行(けぎょう)」を行う |
①師匠を探す
最初のステップとして、まずは仏教の知識を深める必要があります。一般的には、仏教系の大学へ進学し仏教の知識を深めて卒業後に修行を行います。
すでに社会人の方や、今から僧侶を目指したい場合は、師匠を探す必要があります。知り合いに僧侶の方がいれば師匠となってくれる場合もありますが、何の縁もない方は師匠を探すことが1番大変なことになるそうです。飛び込みで弟子にしてくれる場合は少なく、基本的には門前払いの世界。まずは僧侶の説法を聞き、感銘を受けた方に頼むことが必要です。
他の方法としては、専門学校や通信講座もあり、夜間部を設けている学校もあるため、働きながら通う事も可能です。
寺院によっては、僧侶を募集しているところもあるので、問合せをしてみるのもいいでしょう。
②「得度(とくど)」という儀式を受ける
仏教の知識を深めたら、「得度」という儀式を受ける必要があります。得度とは僧侶入門の儀式のことで、お坊さんの修行に当たります。宗派によっては内容は異なりますが、この時点で髪を剃ったり、寺院で生活を送り、肉や魚を食べられない俗世から離れた厳しい修行を行います。
この修行に耐えて、一人前の僧侶として認められるため修行は厳しく難易度が高いのです。
③「得度届」を提出する
得度(=修行)が終わったからと言え、僧侶になれるわけではありません。僧侶が宗派の本部に弟子をとったという報告を行い、僧籍に登録されれば正式に僧侶となります。得度届が受理されたからと言って、一人前の僧侶になる訳ではなくここからさらに厳しい修行に取り組んでいく必要があります。あくまでの得度届とは、宗派の事務的な手続きとなっています。
④「加行(けぎょう)」を行う
加行とは、さらに高い段階へ向かうための修行です。修行内容は宗派によって異なりますが、加行を終了すると各宗派の教師の資格を取得することが出来ます。この取得を取得することによって、一人前の僧侶として認められます。
僧侶になったからと言って、修行が終わる訳ではありません。生涯修行を行うのが僧侶の仕事のひとつでもあります。
女性でも僧侶になれる!
男性が多いイメージの僧侶ですが、実は女性の方も活躍しており、僧侶になれます。
昔から僧侶になるための性別は関係ありません。年齢制限もないので今からも僧侶を目指すことができます。かの有名な瀬戸内寂聴さん。彼女は51歳の時に出家されました。
女性が僧侶になるための道のりは上記で記載した内容と変わりありません。既婚者や子供がいる方でも働くことが出来ます。女性ならではの視点・経験を生かして、ずっと働けるようなお仕事です。お寺によっては、産後休暇・育児休暇などの制度も整えているところもあるそうです。