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お坊さんが、お葬式やお祓いの際に言っているお経。お経って何を言っているのか知っていますか?どんな意味か分からずに聞き流している方も多いと思いますが、お経の中でも最もポピュラーな「般若心経(はんにゃしんぎょう)」の内容を紹介します!
そもそもお経とは何か?
お経とは仏教の開祖である、「お釈迦様(ブッダ)の教えをまとめたもの、経典」のことです。この経典のことを仏典(ぶってん)とも言います。
仏教は古代インドで生まれました。日本にはインドから直接伝わったのではなく、中国を経由して伝わりました。そのため、古代インド語で記載された経典は、中国に渡った際に中国語に訳されました。そのためすべて漢字表記となっています。
最も有名なお経は般若心経
お経の種類は8万種類以上あると言われております。宗派によってお経は変わってきますが、宗派の枠を越えて広く読まれている最も有名なお経は「般若心経(はんにゃしんぎょう)」
宗派に関係なく日本で一番知られているお経といっても過言ではないのです。般若心経は262文字の短いお経となっていまます。文字数が少ないですが、600巻もの教えを約260文字へまとめているので、現代語訳でも単純なものではないのです。
般若心経は何を言っているのか?
『かんじーざいぼーさつ ぎょうじんはんにゃーはーらーみーたーじー…』と始まる般若心経ですが、何を言っているのか、まったく理解が出来ない方のほうが多いと思います。
このお経は前提として、2人の人物が登場します。
一人目は智慧を完成した人(観音様)、もう一人は修行中で智慧を完成する方法を聞いている人です(お弟子さん)。智慧というのは、仏教における最終目標「苦しみから解放され、安らかに生きる」ために必要なもなのです。
般若心経の内容としては、
人が自ら考えることで、この世の苦しみから救われ悟りの境地へと導かれる教えが詰まっているお話し。
上記でも記載したように、現代語訳でも単純な内容ではないのです。短い文章で、二人の会話が進むお話しですが、その中には様々な深い意味が存在します。多くの人たちが現代語訳をし、数年前にはロックな言葉でも訳されました。解釈の仕方は人それぞれ。様々な解釈があるからこそ、調べているうちに自分なりの「解釈」「真意」が見つかるハズ!興味を持った方は自分なりに調べてみてください!訳が多少違うからこそ、新たな解釈も見つかります。
葬儀で唱えている般若心経とは?
多くの方はお経を聞くタイミングとして、お通夜や告別式など葬儀で唱えているのをイメージすると思います。葬儀の際に唱える意味は何なのでしょうか?
読経は、お釈迦様の教えを広めるために読む役割がありますが、葬儀の場合は祈祷が目的になります。お経を唱えることで、故人の安らかな旅立ちを願い、般若心経を唱えています。
宗派によっては、般若心経を唱えるタイミングが異なりますが、よく聞いてみると般若心経を唱えている場合が多いと思います。