オンライン葬儀って?お寺でのやり方とマナーを解説!

最近、話題になっている「オンライン葬儀」。お寺で行う葬儀もオンラインで行うようになってきています。何となくイメージはできるけれど、実際どのような流れになるのか知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、オンライン葬儀のやり方とマナーについて解説していきます。

オンライン葬儀とは?

オンライン葬儀とは、パソコンやタブレット、スマートフォンを使って、遠隔で葬儀に参加できる新しい葬儀スタイルです。インターネットを通じて、葬儀のライブ配信や予め録画しておいた葬儀を期間限定で配信されます。使うツールはお寺や葬儀会社によって様々。ZoomやLINE、Skypeなど既存のツールを使うこともあれば、葬儀会社独自のシステムを使う場合もあります。

オンライン葬儀はネット環境さえ整っていればどこでも観れるため、都合がつかない方や遠方で葬儀に参列できない方にも有効な手段の一つです。そのため、オンライン葬儀自体は10年前から試みがありました。

もちろん葬儀中、お寺にいるのは僧侶のみです。それ以外の参列者は全てオンライン上なので、香典や供花、供物、返礼品はクレジット決済という形を取っているところがほとんど。お寺によっては、葬儀のライブ配信に加えて、納骨までを1日で完結させることができるので、費用面の負担も少なくできますよ。

お寺でのオンライン葬儀の流れ

お寺でオンライン葬儀を行う場合は以下の手順を踏みましょう。

  1. 葬儀会社を選ぶ
  2. 打ち合わせ
  3. リンクの共有
  4. 担当者の指示に従って葬儀を行う

オンライン葬儀といっても、準備することは一般的な葬儀とあまり変わりません。まず、オンライン対応可能な葬儀会社を選びます。全てのお寺や葬儀会社がオンライン対応しているわけではないので、予め確認しておきましょう。

葬儀会社が決まったら、打ち合わせをしていきます。どのようなサービス内容があるのか、当日の流れをしっかりと把握しておくことが重要です。特に参列者がオンライン葬儀に慣れてない場合があるため案内方法もきちんと決めておきましょう。特に香典や供花、受付の手順などを分かりやすく案内することが大切です。

オンラインで葬儀を行う場合は、事前にリンクを送ることも忘れないようにしてください。当日、接続トラブルで参列できないということがないように葬儀前に接続できるか一度試してみることをおすすめします。

当日は一般的な葬儀と同様に進行していきます。オンラインなので、カメラに向かって挨拶を行うことがほとんどです。葬儀会社の案内や指示に従うと良いでしょう。後ほど、お寺でオンライン葬儀を行う場合のマナーをご紹介していきます。

オンライン葬儀の費用

オンライン葬儀の費用は使うシステムによって異なります。お寺や葬儀会社によりますが、ライブ配信のみであれば数千円〜無料で受け付けているところもあります。葬儀会社独自のシステムを使って、葬儀を執り行う場合は30,000円〜50,000円が相場だと言われています。

オンライン葬儀では、通常の葬儀で出すような料理や会葬御礼は必要なくなるので、その分費用を抑えることができます。しかし、香典のオンライン決済やメモリアル動画などのオプションをつけると料金が高くなりますのでご注意ください。

さらにオンライン葬儀であっても、香典を受け取れば、香典返しをするのがマナーです。その分にかかる費用は頭に入れておきましょう。香典返しの金額は受け取った金額の3分の1程度です。香典の金額は参列者によって様々なので、それぞれの金額に合った品物を3段階くらい用意しておくと良いですよ。

お寺でオンライン葬儀をする際の注意点

オンライン葬儀は会場に足を運ばない分、気が緩んでしまいがち。参列するからにはしっかりマナーを守っていきましょう。ここではオンライン葬儀で気をつけたいマナーを項目ごとに紹介していきます。

ネット環境

まず何と言ってもネット回線には最新の注意を払いましょう。当日入れなかったということがないようにインターネット状況を確認しておくことが大切です。マイクのオン・オフや音量設定にも配慮しておくと良いです。

また、ZoomやLINE、Skypeなどを利用する場合は表示されている名前が葬儀の場に相応しいかも確認してください。映っていけないものがないかも葬儀が始まる前に最終チェックをしておきましょう。特に自宅から参加する場合は、洗濯物がそのままでないか、テレビが付けっ放しではないか今一度確認してくださいね。

服装

服装に関しては、通常の葬儀同様に喪服で行いましょう。自宅だからといってラフな格好は葬儀の場に相応しくありません。ネクタイもしっかり締めるようにしましょう。

香典

通常の葬儀では、香典を現金で遺族に渡しますが、オンライン葬儀の場合はクレジット決済であることがほとんどです。葬儀にかかった費用から香典分が差し引かれ、後日喪主に請求されるという仕組みになっています。

オンラインシステム上で香典を授受できない場合は、現金書留や銀行振込などの利用も検討してみてください。

ただ、喪主から香典や供花の辞退を依頼されることもあるので、その場合は従いましょう。

オンライン対応可能な葬儀会社

ここからはオンライン葬儀が可能なサービスをご紹介していきます。オンラインで葬儀を検討されている方はぜひ見てみてくださいね。

スマート葬儀

ライフエンディングテクノロジーズ株式会社が開発した「スマート葬儀」。2020年6月から一般の方にもサービスが提供され始めました。

VRの動画ライブ配信や香典の受け取り、弔電や供花の手配、香典返しの手配などオンライン葬儀で行う準備が全てこのサービスだけで完結できます。その他、葬儀のムービーを制作機能や逝去のお知らせ機能、出欠確認機能など葬儀をより効率的に行えるサービスも充実しています。

HP:https://smartsougi.jp/

スマートセレモニー

「スマートセレモニー」は東京都と埼玉県で葬儀場を運営している埼玉セレモニー社のオンラインサービスです。

葬儀の生配信から香典の預かり、香典返しの手配などオンライン葬儀に関する準備が一括で行えます。スマートセレモニーでは専用のページがつくられるので、個人情報もしっかり管理されます。事前にQRコードで受付時の記帳や香典渡しを済ませることもできるので、葬儀がよりスムーズに行える仕組みが整っていますよ。

HP:https://www.sougi.info/smart-ceremony/

お葬式オンライン参列

2020年6月から提供を開始している株式会社メモリアルアートの大野屋のサービス「お葬式オンライン参列」。仏事関連総合サービスの会社なので、葬儀に関することは何でも聞くことができます。

お葬式のライブ配信を始めとし、弔電や供花、供物、香典のweb決済が可能です。サービスの使用料は無料なので、気軽に取り入れることができますね。思い出の写真を見れるメモリアルアルバムのサービスもあるので、故人を想い、偲ぶことができる貴重なひとときとなるはずです。

HP:https://www.ohnoya-funeral.com/plan/online_sanretsu.shtml

いかがでしたか?
オンライン葬儀はお寺に行かなくても行える新しい葬儀形態です。慣れないうちは慌ててしまうこともあるかもしれませんが、基本的にやることは一般的な葬儀と同じです。マナーを持って気持ち良く、故人を送り出せると良いですね。

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