お寺で行う葬儀の祭壇はオーダーメイドできる?祭壇の役割と種類をご紹介

葬儀を執り行う際に重要な「祭壇」。近年では、お寺で古くから行われてきた形式的な飾り付けだけでなく、故人や親族の想いに合わせたオリジナル祭壇もあり、デザインの幅が広がっています。

この記事では、祭壇の役割や種類について解説していきます。日本で扱われている祭壇の相場もご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

祭壇の意味とは

大きな意味で「祭壇」は、仏・神・故人を供養するためのものです。

お寺で行う葬儀では、会場の正面に設けられている壇ことを指します。遺影写真や供物を飾り、周囲を供花で囲んで故人を偲ぶという風習が日本には古くから存在します。

祭壇には2種類あり、葬儀や中陰壇と呼ばれる四十九日まで仏壇の前に置かれる壇は仮設の祭壇、お寺や自宅にある仏壇は常設の祭壇とされています。どちらも亡くなった方を弔う役割があります。

祭壇の種類

祭壇の種類は宗派や国、地域によって異なります。また最近のお寺では、葬儀形式の多様化に合わせて、様々なタイプの祭壇が増え始めています。ここでは日本で行われている代表的なものを4つご紹介していきます。

白木祭壇

日本で行われる葬儀で最も用いられる祭壇は「白木祭壇」です。お寺で行なおれる葬儀も大体がこの形を使います。名前の通り、白木を組んで作ります。戦前は、白木の輿(こし)に棺を入れ、担いで墓地まで運んでいました。その名残が現代の祭壇にもあります。

白木祭壇は仏式のみ使用されます。その都度組むものではなく、葬儀屋から出来上がった祭壇を借りるのが一般的です。袖や幅の拡張などサイズの変更もできるので葬儀の規模に合わせることができます。シンプルな造りなので、祭壇の費用も低価格で、10万程度で葬儀を執り行うことができます。

神式祭壇

神道で使用される祭壇が「神式祭壇」になります。白木祭壇と同じく、白木を用いることが多いですが、お供え物に違いがあります。祭壇前面に神饌(しんせん)と呼ばれる三種の神器の必ず飾ります。その3つは、鏡・刀・勾玉になります。

神式祭壇は飾り付けの形が決まっており、祭壇の上段には鏡が置かれ、左右の両脇に刀と勾玉を五色旗に吊るします。

神式で葬儀を執り行う際は、祭壇に80万円~140万円程度かかると言われています。

花祭壇

生花で飾られた祭壇のことを指します。葬儀に相応しい菊だけでなく、故人が好きだった花なども飾ります。今では白木祭壇と並んでスタンダードな祭壇となっています。お寺でも多く見られます。

花祭壇は宗教色があまりなく、無宗教の方々にも好まれています。
しかし、生花は高いため、費用面では悩むところです。通常であれば20万程度ですが、高価な生花を使うと、60〜80万程度になってしまいます。

キリスト教式祭壇

キリスト教徒は通常、教会で葬儀を行います。そのため、お寺や葬儀場で行われることはほとんどありませんが、例外は存在します。カトリックまたはプロテスタントで決まった祭壇を用意し、十字架を設置します。

どちらの場合にも、花祭壇が用いられることが一般的です。花の色は白で統一され、ユリやカスミソウが使われます。

キリスト教式祭壇の金額は、約30万円からとなっています。キリスト教の葬儀は信者でないとできないので、注意が必要です。

葬儀の祭壇はオーダーメイドで作れる

祭壇は個別にオーダーすることもできます。故人の趣味やコレクションを飾る他、大きなデコレーションパネルを用意したりしてオリジナルの祭壇にしていきます。また、ガラスや金属、竹など今までにはなかった素材で祭壇を作成している方もいます。専門の業者もありますので、気になる方は是非調べてみてくださいね。

金額はオーダーによって異なり、数万円〜数百万円とピンキリです。しかし、お葬式は故人を弔い、お見送りする大切な時間です。形式張ったものではなく、それぞれの想いに寄り添った祭壇を検討しても良いのではないでしょうか。

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