超覚寺の歴史を教えてください。
超覚寺の歴史は、1619年(元和5年)から始まります。紀州和歌山藩主・浅野長晟が安芸広島藩に替わった際に、和歌山城下にあった長覚寺の僧侶・慶清と行を共にしました。その時に、広島城京口御門の近くに3,000坪ほどの土地を与えられ超覚寺を開基したと伝えられています。
和歌山での長覚寺は真言宗でしたが、室町時代から蓮如上人に帰依し、浄土真宗に替わったようです。
現在の住職は元商社マン。遺族の分かち合いや傾聴相談など地道なグリーフケア活動を続ける認定臨床宗教師です。
浄土真宗の教えはどなたでも分かるように、あえて経典の言葉を使っていません。特に超覚寺の掲示板にはたくさんの格言が掲げられています。その数は1000点以上もあります。過去には、お寺の掲示板大賞で受賞したこともあるほど。
他のお寺の掲示板との違うため、面白い掲示板として超覚寺の看板ともなっていますよ。
どんな行事を行っていますか?
超覚寺では法座の他、落語会や子ども会、茶話会などの催し物も行なっております。地域の「駆け込み寺」となるよう、様々な方に寄り添い、どなたでも安心して来ていただける場をつくっていきたいと考えているのです。
また、超覚寺は原爆ドームから歩ける距離にあります。そのため、自死に向き合う広島僧侶の会といった精力的活動にも力を入れています。
ペットの遺骨もお墓に納められるのですか?
もちろん納められます。たとえ動物であっても一緒に住んでいる家族であることには変わりはありません。人間と同じように葬儀・納骨を行うことができます。
超覚寺の境内には菩提樹があり、その根元にも何体か動物が埋葬されています。いわゆる樹木葬という形でも弔うことができますので、気軽にご相談ください。
お寺参りにはどのようなご利益があるのですか?
お寺でお参りをし、教えを聴くことで、人生の尊さに気づくことができます。
お釈迦様によって「人生は、独り生まれ 独り死に 独り去り 独り来る。代わってもらうことはできない」と説かれています。私たちはその事実を受け止め、それぞれの目的に向かって歩んで共に歩んでいくのです。
しかし、最初は意気込んでいても、人間誰しも孤独にさいなまれることがあります。そんな時、お寺を頼り、一人ではないと再確認していくのです。阿弥陀様は優しく寄り添ってくれるはずです。
広島ならではのお盆の特色を教えてください。
広島は他の地域と比べて、お盆にお墓参りをする回数が多いです。一般的には父方・母方くらいですが、広島では、兄弟や姉妹、親戚、友人のお墓まで参る方もいらっしゃいます。
10ヶ所以上お墓参りをしている方もいるほど、広島にはお墓参り文化が根付いているのです。お墓参りは丸一日かけて行っていますよ。
広島では燈籠や板に墓参者の名前を記入します。これは、原爆投下直後のお盆にお墓が安否確認の場になっていたからだと言われています。無事であれば、お墓参りをしに来るだろうという日本ならではの習慣ですね。