有名な大きな寺院から、町にポツンとある小さな寺院まで、多くの寺院がありますが、お寺の経営ってどうなっているのか?お寺の収入に関して説明します!
お寺の収入は檀家数次第!
そもそもお寺の経営はどのように成り立っているのか?それは檀家さんに支えられています。
お寺の主な収入源は、葬儀や法要の際に檀家さんから頂くお布施です。その為、檀家数が多いと儲かり、少ないと経営が難しいとされています。檀家数が300件あればお寺だけでも食べていけると言われています。とは言え、現在日本の寺の数は、2018年度末で76,000を越えていると言われ、コンビニの数よりも多いのです。現代では、檀家離れも進み、檀家数300を超えるお寺は多いわけではないのです。
▼檀家とは
特定のお寺に所属し、お寺を支援する家のこと。
檀家が、葬祭供養などのすべてをそのお寺に任せる代わりに、布施として経済支援を行う事が「檀家制度」となります。檀家はお盆などの繁忙期でも優先してもらえたり、手厚い供養を受けることができます。檀家になるには、入檀料を払い、契約書等をまくことで檀家になれます。その他、位牌を安置する位牌堂などの費用が発生します。
「自分の家は檀家なのか?」――それを知る簡単な方法は、お墓が寺院にあるか、霊園にあるかで見分けられます。寺院にお墓がある場合、檀家になっている可能性が高いのです。
主な収入の内容
お寺の収入源は、葬儀・法事がメイン。年間の葬式の回数や法事の回数は、檀家数に比例します。地域によって金額の差はありますが、お葬式の相場は50万円が一般的。
とは言え、経済的に苦しい家庭は20万円程度、余裕がある家庭からは80万円程度と、家庭によっても変動するところもあります。それができるのは、檀家数に恵まれている寺院。無理なくお寺を支えてもらうためにも、お布施の額を変動させる事もあるそうです。
この葬式の回数によって収入は大きく変わってきます。
大きな寺院では、年間何回も葬式を行っている場合、その分収入も上がっていきます。一方で、小さなお寺だと、年に数回しかない事も度々あります。そうなると、収入減が少ないことになります。
その他、檀家さんより寄付などを頂く場合も。お年賀・お彼岸・暮れの挨拶など、檀家さんがお寺を訪ねて挨拶へきます。その際に寄付を頂くことも。
また、寺院の建て替えが必要になった際に寄付金を頂くなど、その他の収入などで経営が成り立っています。
このように、檀家さんに支えられお寺の経営を行っていますが、現代では檀家離れが進んでおり、檀家数を獲得出来ない寺院も多く存在します。住職のいない寺院(無住寺院)も1部あるほど、現代のお寺の経営は難しい局面になってきています。